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★「タダコピ」大学で人気 用紙の裏、広告で無料
・一橋大(東京都国立市)構内のコピー室に18日、1台のコピー機がお目見えした。見かけは
他のコピー機と変わらないが、違うのはプリぺイドカードの挿入口がなく、無料なこと。利用した
学生は「タダはうれしい。ゼミなどでコピーに数千円かかることも多い。裏面の広告もデザインが
いい」と驚いた様子だ。
この無料コピーを仕掛けたのは、慶応大や中央大などの学生5人が立ち上げた「株式会社
オーシャナイズ」。取締役で中央大商学部4年の永沢雄さんが「地元商店街の広告を載せて
5円コピーを可能にする」という先輩のアイデアを引き継ぎ、無料コピーにふくらませた。昨秋、
都内で開かれた、ある起業家コンテストで披露し優勝。会社を立ち上げ、今年4月、「タダコピ」の
商標で慶応大に初めて設置した。
1枚10円かかるコピーをタダにできるのは、用紙の裏面にカラフルな企業広告を載せるからだ。
企業から用紙1万枚分の広告掲載料として40万円を集めて設置費や印刷費などに充てる。
用紙は裏写りしないよう厚めの紙を使い、広告をあらかじめ刷っておく。コストを抑えるため紙は
A4判に限定、工夫を凝らした。
「お部屋探しに!」「学生アルバイト募集」。大学生対象とあって、採用案内や商品広告が多い。
広告掲載は月ごとの契約で、10月は19社と契約、28万枚を用意しているという。
イベント参加者を募集する就職支援会社は「大学構内の掲示板では埋もれてしまうし、
ビラをまけば捨てられてしまう。コピー用紙として学生の手元に残るのは有用だ」と期待を寄せる。
都内の大手アパレル会社は「女子大生も対象の新規ブランドが、直接PRできる。コストも安く
効率がいい」と契約を続けていく考えだという。
現在、慶応大や一橋大のほか、東大や早大、法政大など首都圏の9大学で17台を置いて
いる。1カ月で約5万枚の利用があった大学もある。特に試験前はかき入れ時だ。近く帝京大
にも置く予定で、年度内には関西圏の私立大学への設置も視野に入れているという。(一部略)
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