06/10/23 13:19:48 MwXj2C6f0
>>91
「冠動脈異常の可能性は、5%もないと思いますよ・・・検査は念のためです」と言われて、
処置室に連れて行かれる愛を見送ってから数時間後、冠動脈造影を行なってくださった
ドクターが、私たちの前に愛の心臓の写真を手に興奮して現れました。
「ALCAPA(アルキャパ=左冠動脈肺動脈起始症)です。
この修復手術を行なえば、移植をしなくてもすむかもしれません。」
こう告げるドクターに、移植しかないとずっと考えていた私たちは激しく動揺しました。
「娘さんの心臓は、すでに相当ダメージを受けている。
ALCAPAの修復を行なっても完治するかどうかはわからないが、治る可能性は高いと思う。
ぜひトライしてください。」こう説得するドクターに、日本の主治医にも相談してから返
答するとして、その日は愛の側で必死に日本と連絡を取りました。
日本の主治医をはじめ、相談した人全員が、修復手術を受けるべきだと強く勧めてく
ださったので、私たちは手術を行なう決心をいたしました。
「乳児の冠動脈は非常に細く、手術はとても繊細なものになる。」
一般論でもそう言う状況なのに、写真でみる限り、愛の冠動脈は非常に発見しづらい
ところで肺動脈とつながっていたことから、実際に修復できるかどうかは開胸してみな
いとわからないと言われましたので、手術が終わるのをとても緊張して待ちました。