06/10/13 13:20:41 0
(>>1つづき)
日本新聞協会に加盟する新聞だけでも全国に108紙ある。記者たちはスクープ競争に明け暮れ、ときに
取材先に殺到して「メディアスクラム」といった批判を受けることもある。
しかし、多くの記者は受賞者と同じように事実を追い求め、記事にすることが「世の中の役に立つ」との志
を持って書いている。どこに取材拠点があっても違いはない。
朝日新聞松江総局の上原賢子記者(28)は4月、島根県の隠岐諸島から産科医がいなくなることを報じた。
「何度も通ううちに、妊婦たちが、夫や子どもを残して『島外出産』するつらさを語ってくれた。その声を
伝えることが仕事だと思った」
新聞や放送がこぞってこの問題を取りあげたことが追い風となり、産科医が再び島にやってきた。
事実の重さを記事にして伝え、少しでも世の中を動かす。15日からの新聞週間を前に、ジャーナリズムの
力をあらためて考えたい。