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・子供の教師への反発が広がって学級運営が立ち行かなくなる「反抗型」の学級崩壊が影を
潜める一方で、友達感覚の優しい先生とのなれ合いの末に秩序が崩れる「なれ合い型」の
学級崩壊が都市部の小中学校を中心に急増していることが、都留文科大学の河村茂雄教授
(心理学)の調査研究で分かった。こうしたケースは、表面上は和やかな雰囲気の教室に
崩壊の兆候が潜むだけに、教師の落胆も大きく、立て直しのための処方箋も見つけにくいという。
河村教授によると、学級崩壊は平均で10校に1校の割合で起きており、そのプロセスは
(1)管理重視で指導好きの教師に一部の子供が反発、それが広がっていく「反抗型」
(2)優しい教師による友達感覚の学級運営が瓦解を招く「なれ合い型」-に大別できるという。
学級崩壊の広がりが問題化した平成9年当時は、「反抗型」が主流だったが、最近は地方の
学校で散見されるだけ。16年の大規模調査では、なれ合い型のケースが特に小学校で急増。
教授によると、なれ合い型の学級崩壊は、こんなプロセスをたどる-。
年度当初、保護者は「自分の子供は受けいれられている」と感じ、教師との信頼関係が
築かれる。だが、内実は先生と個々の子供の関係ばかりが大切にされ、集団としての
まとまりに欠けている。教師は友達口調で子供に接し、子供に善悪を理解させず、曖昧な態度を
取ることが多い。
学級のルールが守れなくても「今日は仕方がない」などと特例を設けたり、私語を許すなど
ルール作りがおろそかになり、子供側には「ルールは先生の気分次第」という空気が生まれる。
やがて教室内には、教師の気を引く言動が無秩序に生まれ、「あの子がほめられて面白くない」
「先生は私と仲良くしてくれない」などの不満が噴出。告げ口が横行し、学級の統制が取れなくなる。
「最近の学校は個性重視が説かれ、個に寄り添える教師が増えた。その半面で教師も子供も
集団形成や統制が苦手で、学級は集団というより群衆に近い状態になっている」と語っている。(一部略)
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