06/10/12 11:50:57 0
「記者さん、わしらはきれいごとじゃあ飯が食えんのよ」
前回統一地方選の取材先で会った建設会社の社長さんの言葉です。小泉政権が安定期に
入ってきたころ。公共事業費が削減され、逆風にさらされた業界の現状を説明してくれた社
長さんの話は続きました。
「とにかく仕事を引っ張ってきてくれる政治家を応援する以外に、生き残る道はないからね」
あれから三年半。公共事業を取り巻く環境はさらに悪化。国も岡山県も事業費は一九九〇
年代後半のピーク時から半減。少なくなったパイを奪い合う業界の厳しさはさらに増している
ようです。
地方政治はどうでしょうか。増え続ける税収をどう分け合うか決めるのが大きな役割だった
高度成長期は今や昔。国、県、市町村すべてが膨大な借金を抱え、仕事をそぎ落とすこと
に懸命です。小泉改革を引き継いだ安倍政権も「改革を加速させる」と唱えており、かつて
の役割を取り戻すのは難しい状況です。
それでも、公共事業をはじめ、福祉も教育も環境も、関係する企業、団体は自らの既得権死
守に全力をあげます。生き残りをかけた人たちの声が、地方政治に大きく反映されているこ
とは間違いありません。
「既得権と結びついて腐敗している」とやゆするのは簡単ですが、単なる利害調整でなく、
限られた財源を未来に生かす知恵を絞るのも地方政治の役割です。次期統一選まで残り半
年。「きれいごと」でも食っていける地方にするための議論が待たれます。
URLリンク(www.sanyo.oni.co.jp)
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