06/10/09 09:19:07 0
★日中会談 これで流れを変えたい
日本の首相が北京を訪れたのは実に5年ぶりのことだ。目抜き通りに沿って両国の
国旗が飾られ、中国メディアは期待を込めて安倍首相の訪問を報じた。
田中角栄首相が34年前に訪中したのも秋だった。東西冷戦のさなか、劇的な米中
接近に背を押され、中国との国交正常化に踏み切ったのだった。
その時、30年後の中国がこれだけ発展していると誰が予想できただろうか。日中の
結びつきも想像できなかったほど太く、深くなった。この関係はもはや何があっても
切ることはできない相互依存に発展している。
(中略)
胡主席ら中国首脳の訪日も同意された。日程はこれからだが、小泉時代に凍りついて
いた首脳レベルの交流や対話がようやく動き始める。
焦点の靖国神社参拝問題については、互いの立場を述べ合った。首相は参拝するかどう
か、行ったかどうかの表明は避けるという方針を説明し、中国側は深追いしなかった。
双方とも、今回は関係改善のきっかけをつかむことを優先させたということだろう。
だが、関係改善の流れを確かなものとするには、いずれこの問題の決着が求められる。
両国の国民感情が絡む問題だけに、あいまいなままにくすぶり続けさせるのは避けるべきだ。
首相による参拝を強く求めてきた安倍氏だからこそ、参拝を控えても国内を説得しやすい
側面もあろう。首相には大局的な見地に立った決断を求めたい。
(中略)
日中間には多くの懸案が山積みだ。一足飛びに解決は望めないにしても、そのための
土台づくりが始まったことを歓迎する。
■ソース(朝日新聞) (中略部分はソースで)
URLリンク(www.asahi.com)