06/10/07 17:17:57 0
日本の大学卒業後、日本と中国で手広く事業を展開している30歳代の中国人女性から、
日本のビジネス社会では「女性だから得をすると感じることが結構多い」という
意見を聞きました。
国内での議論では一般的に「日本は男性社会で、女性が不利だ」という意見に接することが
多いので、彼女の指摘する「男性に厳しく、女性に寛容な日本社会」という見方には、
ちょっと戸惑ってしまいます。しかし、彼女の話を聞いてみると、なるほどとうなずける点が
多々あります。
「起業した会社の売上が3年間で年商1億円に達した」「上場した」「大手企業の取締役や
部長になった」「銀行の支店長になった」「ネットビジネスが軌道に乗った」など、男性の場合で
あればとりわけ話題にも上らないようなことでも、マスコミのニュースになったりします。
女性の社長をわざわざ「女性社長」と呼ぶのも、日本独特の現象のようです。
実際に、海外メーカーの工場や倉庫に行くと、男女の関係なく、さまざまな現場作業を
担当しているのを目にします。先日も、スウェーデンのポスター製作メーカーの倉庫で、
40~50キロもある紙の束を肩に担いで運んでいる女性を見た私が、「重くはありませんか?」と
声をかけると、けげんそうな様子で「なぜそんなことを聞くのか?」と逆に質問されました。
最近、頻繁に訪問する中国のメーカーはクルマで空港から往復4時間の道のりですが、
いつも運転してくれるのは経理部門や営業部門の女性です。私の荷物をクルマに積んだり
降ろしたりするのも彼女たちの仕事です。私が「荷物を持ってもらうのは気が引ける」と言うと、
「それは男女差別なのでは」と言い返されました。(>>2-10につづく)
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