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★「医療保険は入ってはいけない!」は本当か
「医療保険は入ってはいけない!」(ダイヤモンド社)とズバッと言い切る本が売れている。
テレビで「お手ごろ」「一生安心」と民間医療保険のCMがガンガン流れているから、
「イザという時に」と加入している中高年も多いはずだ。本当に「入ってはいけない!」のか。
著者でファイナンシャルプランナーの内藤眞弓氏に聞いた―。
そもそも医療費がいくらかかるのか、考えたことがありますか。「入院したら何百万円もかかる」
なんて話をうのみにしてはいけません。多くの場合、公的な医療保険でカバーできるし、
だったら、月々の保険料を貯蓄に回してイザという時に備えた方が合理的ともいえます。
例えば、全日本病院協会HPの「主な病気で必要な入院期間と医療費」によると、
胃がんで28.5日、121万3530円。これは総額で、自己負担金はそのうち3割です。
さらに「高額療養費制度」で限度額を超えた部分は後日払い戻されます。
もっとも、これには食費、差額ベッド料、高度先進医療は含まれませんが、
医療費の総額が100万円かかっても、実際の負担は8万円足らずで済むのです。
民間の保険料は月々にすれば安く感じるでしょうが、10年、20年単位で考えたら、
結構な高額商品です。それなのに広告のコピーに不安をあおられて、商品の中身を
確かめもせずに「何となく」加入する。それで「もう一生安心だ」なんていうのは
幻想に過ぎません。しかも、医療保険によっては、入院しても「給付金」がもらえない場合もある。
イザという時に使えず、保険料の支払いに家計が圧迫されるようでは本末転倒だし、
お金のムダでしょう。
日本の公的な医療保険は世界的にもまれな優れた制度です。ところが、10月1日からは
高齢者医療の負担増など、規制緩和という大義名分で、どんどん制度が崩されています。
それで本当にいいのか。CMに踊らされてサイフを開いてしまう前に、考えるべき問題が
あるはずです。
民間よりも公的な医療保険のあり方に、まず目を向けてもらいたい。
そういう意味でも「入ってはいけない!」と言いたいのです。
ソース URLリンク(news.www.infoseek.co.jp)