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エイズ感染、患者数が全国２位 検査で早期発見を
県内の八つの病院で二日、エイズウイルス（ＨＩＶ）に感染しているかどうかがその日のうちに分かる無料迅
速検査が始まる。二〇〇二－〇四年に報告された県内の人口当たりのＨＩＶ感染者、患者の数は全国で二番目に
多い。発症を抑え、感染を広げないためには、早い段階で気付くことが大切だが、検査を受ける人は少ないのが
現状で、教育や医療の現場では試行錯誤が続いている。
県内で報告されているＨＩＶ感染者、患者は二〇〇五年末現在で三百五十二人。〇二－〇四年の三年間の年間
平均報告数は、人口十万人当たり一・二六人で、東京（三・〇二人）に次いで二番目に多い。
ただ、県立須坂病院の高橋央医師（４４）は「あくまで氷山の一角。（検査を受けていない人が多く）感染者
は十倍から数十倍いる」と推測する。保健所で検査を受ける人は年間千三百－千四百人にすぎない。
県内では、感染段階で気付かず、発症して初めて気付くケースが多い。感染・発症が分かった人のうち、発症
者の占める割合は全国平均は三割ほどだが、長野県では六割に上る。
高橋医師は「検査で早期に感染に気付けば、薬で発病を抑えられる可能性がある。とにかく早く見つけること
が大切だ」と話す。
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