06/10/01 13:34:59 0
★中国も米国も敵に回す「戦争肯定論」
安倍晋三さんが書かれた「美しい国へ」はコンパクトですぐ読める本ですが、内容はいただけない。
通奏低音は「先の戦争は間違っていなかった。そのことを証明したい」ということです。これは靖国
問題やA級戦犯問題で中国とぶつかるだけでなく、米国と真正面に対決することになる。A級戦犯を
決めた東京裁判は主任検事のキーナンをはじめ米国の主導でした。
中国と険悪になることには、米国でも懸念が広がっていて、米議会の下院外交委員会でも取り上げ
られました。
安倍さんのブレーンといわれる評論家が「米国と仲良くすれば中国もついてくる」と言っていますが、
米国は北朝鮮問題もイラン問題も中国との協力が不可欠になっています。国連の北朝鮮決議も米中の
レベル以上のものはできなかった。安倍さんの考え方では日本は米中のお荷物になってしまうでしょう。
総裁選での安倍さんの発言にも「え~っ」と驚きました。
谷垣さんが「日中国交正常化をした時、中国は戦争指導者と一般の日本国民を分けて国民に説明した
経緯があった」と説明すると、安倍さんは「そんな文書は残っていない」「それは階級史観だ」と反論
しました。
中国側は“責任区分論”で日本への戦後賠償を放棄したのに、これを否定しては日中関係をもう一度
やり直さなければならない。この理屈で言えば、日本の軍部も赤紙で召集された二等兵も戦争責任が
あるということになる。安倍さんは自分の言っている意味が分かっているのかなぁ……。
今、国民の多くの心情は、糸の切れた風船が何十万個とフワフワ浮いている状態のようです。どこかに
帰属したい不安な日々を送っている。この風船にナショナリズムという微風を送るだけで同じ方向に
なびいてしまう。
(続く)
■ソース(日刊ゲンダイ)
URLリンク(gendai.net)
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