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「美しい日本語を話したりできないのに、外国語を必修とするのは賛成じゃない」。
伊吹文明文部科学相が、小学生の英語必修化に慎重姿勢の一石を投じた。
▼ フジテレビの朝の情報番組で、小倉智昭キャスターが「ぼくらの中学の英語教師は、
特攻帰りで“ディス イズ アー ペン”だったもの」と、身に付かなかった学校英語
を嘆いてみせた。
▼この怪しげな発音で、子どものころラジオで盛んに流れていた「レイディースエン
ジェントルメン、アンドおとっつぁんおっかさん、ディスイズおこんばんわ」を思い出した。
一九八七年に六十九歳で亡くなった東京出身のボードビリアン、トニー谷さんだ。
▼人気の絶頂にあった五五年、六歳の長男を誘拐され、無事解放された被害者だったのに、
バッシングに遭った。人を小ばかにしたようなそのカタコト英語に反感を持たれたのが
犯行動機だったとされ、事件を機に人気は一気にしぼんだ。このトニー流英語を“トニン
グリッシュ”と呼ぶ。
▼衆院本会議場で二十九日、伊吹文科相を任命した安倍晋三首相の初の所信表明演説が行われた。
冒頭からやたら飛び交ったカタカナ語に面食らった人は多かろう。
▼「イノベーション二十五で、テレワーク人口を倍増、アジア・ゲートウェイ構想や、
再チャレンジ支援策を推進、政府インターネットテレビのライブ・トーク官邸から、
カントリー・アイデンティティとして“美しい国、日本”を世界に発信する」という。
後世、この首相のカタカナ英語は“アベングリッシュ”として語り継がれるか。
■ソース(東京新聞)
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)