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千葉中央署は21日、他人の土地に大量の学術書を捨てた廃棄物処理法違反
(不法投棄)の疑いで、住所不定、無職の男(54)を逮捕した。投棄された本の中には
古本でも1万円以上の値が付く高価な本も含まれていたという。捜査員は「捨てるくらい
なら、売って生活の足しにすればいいのに」と首をかしげている。
調べによると、男は21日午前1時ごろ、千葉市中央区新千葉の民家の敷地に学術
書約150冊を不法に捨てた疑い。約3カ月前から民家向かいの廃アパートに無断で
居ついていたが、アパート所有者から立ち退きを求められ、「どうしようもなくなって
捨てた」と供述している。
不法投棄されたのは、日本語の哲学書、宗教書のほか、古代ローマの博物学者、
プリニウスの「博物史」などの洋書。男は芸術関係の有名大学を卒業後、植物学などに
関する学術書を独自に研究し、植物辞典のような物も自ら編纂(へんさん)していたと
いう。
犯行の約6時間前にも同じ民家の敷地に約150冊を捨てた疑いが持たれており、
男が居ついていた室内には、なお300冊以上の学術書が残されていた。
(09/23 01:19)
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