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・国境を挟んでストローでちゅうちゅう―東シナ海にある春暁(日本名・白樺)ガス田をめぐり、
こんな例え話を使った政府間交渉、マスコミ報道が続いています。
日本経済新聞の04年6月25日付の記事はこう伝えています。
「『このペンを中間線(日中境界線)としましょう』。経済産業相の中川昭一(当時)はジュースの
入ったコップの上にペンを置くと、片側からストローでジュースを吸い上げて見せた。『こうして
片側から吸っても全体が減るでしょう。そうでないというのならデータで示していただきたい』」
これが中国の国家発展改革委員会幹部とのやりとりだというのです。
これまでの経緯を調べると、中国にも不用意な面があったことは否めません。開発を進める
中国海洋石油(CNOOC)のホームページに一時、中間線を超えて日本側から資源を吸い
上げる技術を紹介した図を載せたことがあったとされます。
でも。「ストローでちゅうちゅう」。どこかで見たような。次は朝日新聞の90年7月の記事です。
「クウェートからの報道によると、現地の西側外交筋は25日、イラクがクウェートに対し
『石油盗掘の賠償』24億ドルの支払いを求めていることを明らかにした」。イラクは、クウェートが
国境付近にあるルメイラ油田から石油を盗掘している、との理由を掲げ、この記事の数日後、
クウェートに侵攻しました。その結果は皆さんご存じですね。
日本は、この「ストローちゅうちゅう」論を、このままゴリ押ししていっていいのでしょうか。
今こそ、冷静な分析や外交の知恵が求められているはずです。
そもそも、吸い上げられたとしても、その量はちっぽけなものです。春暁ガス田一帯の埋蔵量は
大したものではありません。
CNOOCの資料だと春暁ガス田一帯で確認されている天然ガスの可採埋蔵量は約0・7兆
立方フィート。天然ガスのパイプラインでの販売先確保に苦労している「サハリン1」で推定
される可採埋蔵量は約17兆立法フィートです。
春暁から日本までパイプラインを引くのは、とても採算に合わないとされます。
日本は、「共同開発の道を探る」しか選択肢がないのです。(抜粋)
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