06/09/18 19:52:29 O
★オタクの「地域格差」は拡大? 縮小?
・1990年代半ばぐらいまで、「オタク」と呼ばれる人々にとっての地域格差は、相当に深刻な
問題だった。何しろ同人誌即売会など、その手のイベントはほとんどが東京に集中している
からだ。地方在住者は本を売るにも買うにも、まず上京してそうしたイベントに参加する
必要があった。
通販を申し込むにしても、発行元に返信用の封筒と切手を添えた在庫確認の手紙を
出さなければならなかった。受ける方も1件1件対応する必要があり、数が多いと膨大な
作業量になる。双方にとって、たいへん手間のかかる時代だった。
しかし同人誌の委託販売を専門とする同人ショップの台頭によって、そうした手間は過去の
ものとなった。特に、ネット通販という“飛び道具”を得た後の発展はめざましい。どの地域の
人でも、自分の本を手軽に全国流通させることが可能になった。地域格差は急速に縮まり、
いまやショップは同人業界にとって欠かせない存在といえる。
しかし問題がないわけではない。現在流通している同人誌の主流は、オリジナルの商業
作品の中身を借りた2次創作と呼ばれるもので、著作権的にはグレーの状態にあるといえる。
ファン活動の一環として個人販売していたころは、快く容認してくれていた著作権者との
関係も、大部数がショップを介してほとんど商業流通する段階にまで至ると、かなり微妙な
状況になってくる。
“許容範囲”を読み損なって臨界点を超えれば、繁栄を終わらせる規制を招く可能性もある。
そうなれば再び地方在住者が不便を忍ぶ時代が来るかもしれない。現在の「オタク文化」の
隆盛を下支えしている同人業界の商業的拡大は、意外と危ういバランスの上に成立している。
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