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730 名前: 彼とY絵の物語4(完) 投稿日: 01/12/09 23:11
誤報なのに、信じてしまいあわてる両親。
そしてとうとうY絵係は詳細を家族に話した。それまでは、あまりの自分の
情けなさとみじめさに何も話してはいなかった。告白はY絵係にとって最高の苦痛
だったという。「でも、今はよくやったと思っています。やはり身近な人には相談した方が
いいとよくわかりました。もっと早くすればよかった・・・」
なんかもういじめの域やな、と心の中で突っ込む俺。ここらでY絵係クライマックス、
涙腺が止まらない。女子から「がんばれ」「がんばれ」の声援。ふりしぼるような声で
続けるY絵係。
両親よりY絵係の姉が怒り狂ったらしい。
速攻で学校に連絡し、即日、家族とともに校長室へ突入した。
結果、あまりの実態に青くなる校長、教頭、「一体君は何をしていたんだ!」と荒れ狂う
学年主任と小さくなる担任。クラス割りはほぼ決まってしまっていたらしいが
「Y絵係にしないから同じクラスで我慢してくれないか」という学校側に姉君大爆発、
別のクラスにしないなら詳細を教育委員会に報告するといいだした。そして
Y絵係のため、彼とY絵は別のクラスに編成しなおされた。
彼に春が訪れた。
「一年間、僕は奴隷でした。だから
このクラスで、ちゃんとした中学時代をすごしたいと思います。どうかよろしく
おねがいします」
頭を下げるY絵係に、クラスはもちろん両隣のクラスからもおしみない拍手が
送られた。1時間にも及ぶ大演説だったため、Y絵係の後の連中は自己紹介なしに
なったため別の意味で喜んでいた。「一緒にがんばろうぜ!」「えらい、よくやった」などと
さっきやじ飛ばしていた奴らもちゃっかり泣いてたりした。
その後、Y絵は2年のクラスでY絵係がいないためわがままが通らず、無視された生活のため
不登校に。障害者の学校へ行ったらしい。
俺らにも春が訪れた。というと怒られそうだが、思春期まっさかりに公衆の面前で
おっぱいもまれたり股間タッチされたりしてそれを「障害者だから仕方ない」ですまされる
俺らも身にもなってください・・・
おわり。文章へたれでごめん。