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★取調室でカツ丼はダメ 警部を懲戒処分
・警察署の取調室で、勾留(こうりゅう)中の被告にカツ丼を食べさせるなどしたとして、
県警は6日、男性警部(57)を減給100分の10(3カ月)の懲戒処分にした。
警部は同日付で依願退職した。違反を知りながら上司に報告しなかった警部補
(33)ら2人と、上司の計3人を訓戒などの処分にした。
監察官室によると、警部は所沢署の刑事課長代理だった05年12月21日、起訴後に
署で留置していた20歳代の男性被告を取調室で両親と接見させた。接見終了後に
取調室で、警部が立ち会いの下、両親の知人が持ち込んだカツ丼を食べさせたという。
今年1月にも、取調室で同様にすしを食べさせたという。
留置人について定めた県警の規定では、接見室以外での接見を禁じており、食事も
留置場内で取ることになっている。警部は「両親が暴力団関係者だったので、両親と
顔なじみになれば、今後の捜査で協力してもらえるかもしれないと思った」などと
話したという。
監察官室は「すでに男性被告に対する捜査は終了しており、男性被告に対する利益
誘導はなかった」としている。
伊藤茂・監察官室長は「このような事案を発生させたことは遺憾だ。職員の指導、
監督を徹底させて再発防止に努めたい」とコメントした。
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