06/09/04 12:39:26 0
・「いい女になればなるほど、いい男が寄ってくるなんて大間違い」という一言にうなずいた私も
気がついていた。「そうだ。日本女性の進化に男性はついてこられなかったのだ」ということに。
“負け犬世代”は仕事に邁進しすぎたとかいろいろ言われてはいるが、一番の原因は「男に
期待しすぎた」のだと私は思う。
“負け犬世代”が望んでいるのは「男女同権」の男なんかじゃない。仕事バリバリの“負け犬
世代”から見て、さらに「仕事でもそれ以外の点でも、自分よりも上の男」が好みなのだ。
この好みは、彼女たちの母親世代から刷り込まれたことなので、どんなに女性が強くなり
経済力がついたとて、刷り込みからなかなか逃れられない。この世代の女性たちは、「私たちが
頑張っていい女になれば、男ももっと頑張っていい男になるはず」と期待していた。女性と一緒に
男性も成長していくものと信じて疑わなかったのだ。
80年代から、女性は欧米並みの先進国女性に追いつこうと頑張って自分を磨いてきた。
しかし日本の男性の意識は変わらなかった。いきなり「フランス女」の“女力”を持ち、「アメリカ女」の
“仕事力”がついた女性が目の前に現れたって、そりゃ「食いつき」も悪いというもの。
そこで起きたのが「オーバースペック現象」だ。どんどん多数派になっていく30代後半の独身女性。
周りを見渡すと「三高女」ばかり。高学歴、高収入、高印象(例えばルックスがいい、ファッション
センスがいい、性格がいい、料理の腕もプロ並みなど)と、3つ以上の「高」を持っている。
結婚市場でもこの「オーバースペック」が起きているのである。
日本の男性は「自分と同等に頑張る」女性には、どうも腰が引けてしまうようだ。
様々な統計で見る限り、現在の独身者たちは「高学歴」「高収入」「パラサイトで生活満足度の
高い女性たち」と、「低収入の男性」がほとんどだ。2002年の調査では、東京に住む独身女性の
4割以上が年収600万円以上の男性を結婚相手として望んでいるのに対し、独身男性で年収
600万以上の男性(24歳から34歳)はわずか3.5%しかいなかった。(>>2-10につづく)
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