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米航空宇宙局(NASA)は21日、宇宙に満ちた正体不明の「暗黒物質」の存在を示す
「直接証拠」をとらえた、と発表した。宇宙形成の理論や観測から、宇宙の重さの4分の1
は暗黒物質が担っていると考えられているが、存在の具体的な様子はこれまで、
とらえられたことがなかった。
観測グループはNASAのチャンドラX線観測衛星などで、二つの星団が過去に衝突した
現場を詳しく観測した。両星団は超高速で衝突したのにバラバラにならず、いまも独立した
星団の形を保っている。グループは膨大な暗黒物質に包まれていて、その重力で形を維持
できているのではないかと考えた。
膨大な重さをもつ天体や星団は、その重力で付近を通る光を曲げる「重力レンズ」効果を及ぼす。
この効果の大きさを観測した結果、両星団の周辺に暗黒物質が広がっている様子がわかった。
宇宙の重さのうち、星やガスなど正体がわかっている物質の割合はわずか4%で、
残りは暗黒物質と、アインシュタインが存在を予言した正体不明の「暗黒エネルギー」
が占めているとされる。
[朝日新聞]2006年08月23日11時08分
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