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★横転の車にトラック衝突 山陽道、帰省？の４人死傷
・二十一日午前二時二十分ごろ、三原市本郷町船木の山陽自動車道下り線で、
追い越し車線で横転していた普通乗用車に、朝日新聞の新聞輸送トラック二台が
相次いで追突した。乗用車に乗っていた四人のうち成人の男女と男児の計三人が
即死、成人の女性一人が重体で福山市の病院で手当てを受けている。
広島県警高速道警察隊は、乗用車の所有者が奈良県磯城郡の会社員男性（58）で
あることから、亡くなったのはこの男性と妻（52）、孫の男児（３）ではないかとみて
身元の確認を急いでいる。重体の女性は二人の娘で男児の母親の無職女性（28）
＝奈良県香芝市＝とみられている。四人は下松市の親類宅に向かっていたと
みられる。
高速道警察隊によると、乗用車が単独事故を起こして横転していたところにトラックが
追突したという。同警察隊は、横転事故の原因を調べるとともに、トラックの広島市
安佐南区の運転手男性（58）と竹原市の同男性（30）が、前をよく見ていなかったと
みて詳しい状況などを聴いている。
現場は本郷ＩＣから北東約二・五キロ。長い下り坂で見通しは良いという。事故の
影響で、山陽道は福山西インターチェンジ（ＩＣ）―本郷ＩＣ間の下り線が午前二時五十分
から八時四十分まで、河内ＩＣ―三原久井ＩＣ間の上り線が四時から六時五十分まで
通行止めになった。
四人の乗っていた乗用車は追突の衝撃で追い越し車線からはじき飛ばされ、道路
左側の壁に叩きつけられていた。車体は原型をとどめないほどめちゃくちゃにつぶれ、
漏れたオイル類が高温になったエンジンで焼けたような臭いが充満し、事故のすごさを
物語っていた。
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