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妊婦に優しい環境づくりを目指して、母子愛育会県支部(島田喜代支部長)が2年前から無料で
配布しているマタニティーマークが広がりつつある。厚生労働省が公募していた全国統一マークにも
選ばれ、県外の自治体、鉄道会社でも採用されるなど全国的なシンボルマークになりつつある。
同会は「ほそぼそとやっていたのに、びっくり」とうれしさを隠しきれない。
マタニティーマークは、妊娠初期などおなかが目立たない妊婦がマークを身につけることによって、
周囲が電車で席を譲る、たばこを吸わないなどの配慮を促進するのが目的だ。
同会のマークは母親が赤ちゃんを抱く様子をピンクのハートで囲んでいる。デザインを考えた同会
の片柳香子常務理事(64)によると、母親がおなかに手を伸ばす姿は自身が妊婦だった時の癖。
片柳さんは「子どもを守ろうとする母性、親子の幸せな様子を表したかった」と話す。
デザインが決まり、同会は手始めに2004年秋から県内34市町村で1万個を配布。次年度以降は
行政で予算がつき、全県に広がることを期待していたがかなわず、05年度は7500個にとどまった。
だが、県内で同年に誕生した新生児は約6万人。一割程度しか行き渡らない現状を打開するため、
厚労省に作品を応募したところ、今年3月、同会のマークが1661作品の中から選ばれた。
「かわいらしさと親しみやすさ」(厚労省)が評価されたという。
同省が利用を呼び掛けたことで、滋賀県大津市、北海道札幌市などでもバッジやキーホルダーと
して採用。さらにJR、西武鉄道など鉄道16社が8月からマタニティーマークを配布しており、
ポスターも掲示。また県と同会で協働して、06年度は前年の5倍近い3万6千個を母子手帳と
一緒に配布する。
反響も大きく「もっと早く欲しかった」「おなかの目立たない時期にありがたい」と手紙が寄せられて
いる。片柳さんは「マークを付けた妊婦から『知らない人が荷物を運んでくれた』と聞いた。他人に
思いやりを持つきっかけとなれば」と話している。
埼玉新聞 2006年8月20日(日) ※一部略、全文は元記事で
URLリンク(www.saitama-np.co.jp)
画像:母子愛育会県支部がデザインしたマタニティーマーク
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