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ＴＢＳ：総務省、報道番組の安倍長官写真問題で行政指導
総務省は１１日、ＴＢＳ（東京放送）が先月２１日に放送した旧日本軍の生物戦部隊「７３１部隊」
に関する報道番組で、内容とは関係のない安倍晋三官房長官の写真が映っていた問題について
「放送番組の適正な編集を図る上で遺漏があった」として、ＴＢＳに対し厳重注意の行政指導をした。
竹中平蔵総務相が同社の井上弘社長を呼び、文書で手渡した。
放送法は、放送による表現の自由を確保する（１条）ことを目的とし、
放送事業者は番組の編集の基準を定めて、これに従って編集をしなければならない（３条の３）としている。
同省は、問題の部分が番組の編集基準に違反しており、放送法に抵触したと判断、
ＴＢＳに再発防止策を取るように要請した。
ＴＢＳ側は「決して意図的ではなかったが、視聴者の皆様に誤解を与えかねない映像だったことを
真摯（しんし）に反省し、再発防止に努める所存です」とコメントした。同省による放送局に対する
行政指導は０５年度以降、今回のケースを含め５件となる。【葛西大博】
▽作家の吉岡忍さんの話 （無関係の安倍氏の写真が映ったことは）ふざけた話で
制作現場を弁護する必要はない。だがＮＨＫの番組改編問題以降、政治家に代わり行政がテレビを監視し、
指導するのが目立つ。政府はメディアによって監視される立場。メディアの自律に任せるべきで、
総務省が介入すべきではない。
毎日新聞 2006年8月11日 19時04分
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