【論説】昭和天皇のお心を政治利用する愚 「富田メモ」は徹底的な検証が必要だ 産経新聞・正論 国学院大学教授・大原康男 at NEWSPLUS
【論説】昭和天皇のお心を政治利用する愚 「富田メモ」は徹底的な検証が必要だ 産経新聞・正論 国学院大学教授・大原康男 - 暇つぶし2ch1:春デブリφ ★
06/08/11 11:07:00 0
≪「不快感」の対象はだれか≫

 いわゆる「富田メモ」が公表されて二十数日たった今も、各方面にさまざまな波紋が広がっている。
このメモ自体の位置づけや史料批判が十分になされないまま、昭和天皇の断片的なお言葉が独り歩き
しているという事態の進展に深い危惧の念を覚える。
 しかも、この短い一文について私が怪訝(けげん)に思うのは、仮にここに昭和天皇のお気持ちの
一端が伝えられているとしても、ほとんどのメディアがあたかも自明のように、天皇が“A級戦犯”
の合祀(ごうし)そのものに「不快感」を抱いておられたと結論づけていることである。
 もしそうであるならば、内外を問わず常に“A級戦犯”の代表として名指しされてきた東條英機
元首相をはじめとする軍人の名前がまず出てくるはずである。にもかかわらず、名前が挙げられて
いるのは松岡洋右元外相と白鳥敏夫元駐伊大使という2人の外交官である点に注目したい。
 昭和初期のわが国の外交において、重大な歴史の分岐点となった国際連盟からの脱退と、日独伊
三国軍事同盟締結に強く反対されていた昭和天皇には、両方の主導者であった松岡に対する積年の
ご不満があったに相違ない。さらに松岡との関連で三国同盟に向けて現地で活動していた白鳥の名前
が浮かび、この2人の合祀に「不快感」を示されたのではなかったか。
 逆に、かの『昭和天皇独白録』でも明らかなように、天皇は東條に対する信頼と同情のお気持ちを
隠しておられない。そのほか、A級の合祀者の中には天皇のご意向に沿って開戦回避に最も熱心であり、
終戦実現に最も積極的であった東郷茂徳元外相のような人物も含まれている。
 天皇が14人の“戦犯”を一括(くく)りにしてその合祀に「不快感」を抱かれたとはとても思えない。
わずか120字ほどの短いメモから「A級戦犯 靖国合祀 昭和天皇が不快感」(メモを公表した日経新聞
の見出し)という結論を導くのはいささか短絡に過ぎはしまいか。(続く)

■ソース(産経新聞・iza)
URLリンク(www.iza.ne.jp)


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