【論説】昭和天皇のお心を政治利用する愚 「富田メモ」は徹底的な検証が必要だ 産経新聞・正論 国学院大学教授・大原康男 at NEWSPLUS
【論説】昭和天皇のお心を政治利用する愚 「富田メモ」は徹底的な検証が必要だ 産経新聞・正論 国学院大学教授・大原康男 - 暇つぶし2ch611:485の中の人
06/08/11 17:23:27 WMN/IX2m0
一応反応があったんで、気をよくして、徳川義寛著『侍従長の遺言』で、今回の富田メモとのあまりにはなはだしい類似の部分を引用しておく。
ちょいと長いが我慢しておくれ。

「私は、東条さんら軍人で死刑になった人はともかく、松岡洋祐さんのように、軍人でもなく、死刑にもならなかった人も合祀するのはおかしい
のじゃないか、と言ったんです。永野修身さんも死刑になっていないけれど、まあ永野さんは軍人だから。
 でも当時(1978年11月引用者註)、「そちらの勉強不足だ」みたいな感じで言われ、押し切られた。私は松岡さんの例を出して「おかしい」と言
ったのだが、東条さんのことで答えられ、すり替えられたと感じた。靖国神社には、軍人ではなくても、消防など戦時下で働いていて亡くなった
人は祀っている。しかし松岡さんはおかしい。松岡さんは病院で亡くなったんですから。
 それに、靖国神社は元来、国を安らかにするつもりで奮戦して亡くなった人を祀るはずなのであって、危うきに至らしめたとされた人も合祀す
るのでは、異論も出るでしょう。筑波さんのように、慎重を期してそのまま延ばしておけばよかったんですよ。それで中曽根首相が参拝して、ワッ
と言われたんです。」(181頁から182頁)

聞き手は朝日の岩井克己、インタビューの時期は93年から95年あたり。徳川氏は96年2月没。本は97年2月に出ている。

ちなみに、A級戦犯合祀によって昭和天皇の靖国参拝がなされなくなった、との報道は、2001年8月15日付朝日新聞「靖国新世紀の夏に⑤ A
級戦犯合祀で天皇参拝は途絶えた 憂いの思い、幻の歌に」だが、その内容の主要な素材として、この徳川本が使われている。


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