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【靖国参拝の考察】アーサー・ウォルドロン氏(上)中国には単なる駒の一つ
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(略)
さらに私自身にとっては、いつも客観性を求めたいと願う学者として、しかも中国を長年、
研究してきた専門家として、靖国参拝自体が論議の真の対象ではないことがあまりに
明白にみえてしまう。
中国にとっては、日本の指導者に靖国参拝をやめさせることが真の狙いではなく、小泉
首相あるいは次の首相、ひいては日本の指導層全体を懲戒し、調教することこそが目
的なのだ。
中国がいまのように圧力をかけ続ければ、小泉首相の後継者は、安倍晋三氏でも福
田康夫氏でも、靖国参拝をためらうようになるし、あるいは中止することを言明する。
中国にとっては日本側のそうした譲歩がまず最初の第一歩となる。そのあとにさらなる対日
要求が続いてくる。一つずつ一つずつ、サラミを切るような「サラミ戦術」であり、その最終目
標は日本に対し中国が覇権的な地歩を固めてしまうことである。
【靖国参拝の考察】アーサー・ウォルドロン氏(下)覇権確立 核心は中国の野望
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(略)
中国は日本に対し優位に立ち、日本の行動を管理できるような、一種の支配権を確立することを一貫して
求めてきた。日本がとる行動、とろうとする言動のうち中国側が好ましくないとみなす部分に対し拒否権を
行使できる実質上の権利を保持したいということである。日本の政治指導者の靖国神社参拝に対し中国が
反対を表明するのは、実はこの支配権確立への願望の一手段なのだ。
つまり中国が自らの欲するままに日本を動かせるようにするという目的にとって靖国問題というのはきわめて
有用で都合のよい手段なのである。だからもし靖国問題が存在しなくても、あるいはたとえ解消されたとしても、
中国側は日本に対する優位性を保つためになにか別の問題を探し出し、非難の材料に使ってくるだろう。
日本側の政治指導者が一定の行動をとろうと欲しながらも、中国からの反応を恐れて、その行動をとらない
ようになってしまう、という状態が保たれることを中国側は求めるのだ。