06/08/11 02:35:00 UhhzQiME0
>>159続き
現在の日本を事実上統治している米国人に対して一言するが、どうか日本の米国に対する心持ちを
離れしめざるよう願いたい。
また日本人が赤化しないように頼む。東亜民衆の誠意を認識して、これと協力して行くようにしなけれ
ばならぬ。実は、東亜の他民族の協力を得ることができなかったことが、今回の敗戦の原因であると
考えている。
こんご日本は米国の保護の下に生活して行くのであるが、極東の大勢はどうであろうか。終戦後
わずか三年にして、アジア大陸赤化の形成はかくのごとくである。こんごのことを考えれば、実に憂なき
を得ぬ。もし日本が赤化の温床ともならば、危険この上ないではないか。
日本は米国よりの食料その他の援助を感謝している。しかし、もしも一般人が自己の生活の困難や、
インフレや、食料の不足などを米軍の日本にあるがためなりというような感想をもつようになったならば、
それは危険である。実際にかかる宣伝をなしつつある者もあるのである。よって、米軍は日本人の心を
失わぬように注意すべきことを希望する。
米国の指導者は、大きな失敗を犯した。それは、日本という赤化の防壁を破壊し去ったことである。
いまや満州は赤化の本拠地である。朝鮮を二分したことは東亜の禍根である。米英はこれを救済する
責任を負っている。従って、その意味においてトルーマン大統領が再任せられたことはよかったと思う。
日本は、米国の指導にもとづき、武力を全面的に放棄した。それは一応は賢明であるというべきで
ある。しかし、世界が全面的に武力を排除していないのに、一方的に武装をやめるということは、
泥棒がまだいるのに警察をやめるようなものである。
私は、戦争を根絶するには、欲心を取り払わねばならぬと思う。現に、世界各国はいずれも自国の
存立や、自衛権の確保を説いている。これはお互いに欲心を放棄していない証拠である。国家から
欲心を取り除くということは、不可能のことである。されば世界より戦争を除くということは不可能である。
結局、自滅に陥るのであるかもわからぬが、事実はこの通りである。それゆえ、第三次世界大戦は
避けることができない。