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(つづき)
脱会者らの証言によると、鄭教祖は、国際手配を受ける前の02年までは頻繁に来日していた。
大阪や千葉の側近信者の自宅に滞在。数人から10人前後の女子学生らを連日のように招き、
「健康チェックをする」などと称し、わいせつ行為や乱暴を繰り返したとされる。海外逃亡を始めて
からは、イタリアや中国、台湾などを転々とし、側近にひそかに指示を出してきた。女性信者らは
「教祖が会いたがっている」と言われ、潜伏先に相次いで呼び出されたという。側近からは「誰かに
言えば地獄におちる」などと、強く口止めされていた。
鄭教祖の暴行を受けた後、教義に疑問を感じ、脱会する女性が相次いだ。そのうちの
一人は「乱暴されているときは何が起きたのか、理解できず、頭の中が混乱し、教祖にされるが
ままだった」と打ち明けた。「摂理」は日本では、15年以上の活動歴があり、別の脱会女性は
「被害に遭った日本人女性はゆうに100人を超える」と話している。
集団の勧誘活動はサッカー、演劇などのサークル活動を装って学生に食い込み、人間関係を
築いた後で徐々に「教義」を説いてマインドコントロール状態に導く手法。信者の親らの脱会相談に
のっている日本基督教団は「組織的手口で思想を変え、人格を破壊するカルトの典型」と指摘する。
「摂理」の実態に詳しい渡辺博弁護士(第二東京弁護士会)は「被害女性のほとんどは泣き
寝入りを強いられてきたが、これ以上の被害を出さないためにも、教祖やその側近たちを刑事告訴
することも考えている。追い詰められた教祖の命令しだいでは、信者たちがいつ暴走を始めるか
わからない危険性もあり、今のうちに対策を講じなければ手遅れになる」と話している。
鄭教祖は、「摂理」を設立する以前の70年代に、世界基督教統一神霊協会(統一教会)でも
活動していた。 統一教会広報部は「鄭氏が2年間ほど、韓国の統一教会に在籍した事実はあるが、
当教会と摂理と呼ばれる集団とは一切関係ない」と話している。
朝日新聞は、集団の日本側責任者とみられる女性に取材を申し込んだが、27日までに回答はない。
(一部略)
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