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「なくて七癖」ということわざがあるように、人間誰しも癖がある。その代表格が無意識に
発してしまっている口癖だろう。他人が聞いて不快に思う口癖が、仕事相手や職場の
同僚をイライラさせている可能性は高い。仕事の場における「NGな口癖」を探った。
「え、そうですね」「あ、わかりました」。会話の冒頭に「え」と「あ」を付けてしまう口癖は
「頼りない印象を与える」。「『でも』『しかし』などの否定的な言葉を、返答の冒頭につけ
るのが口癖になっている人がいるが、相手は気持ちを害する」と話すのは、江戸しぐさ
語りべの会を主宰する越川礼子さん。江戸しぐさとは、江戸商人の心構えや生活哲学、
ビジネスマナーを集大成したものだ。
否定的な接頭語は江戸では「戸締め言葉」と呼ばれた。「戸をしめて中に入れない、つまり
人の話を無視するような言葉という意味」と越川さん。相手よりも自分を中心とする心の
表れで、謙虚さに欠けると嫌われた。「現代も同じ。まず素直に聞き、異論があれば
『そういうお考えもあると思いますが』と一言添えるなど、相手を立てる思いやりがほしい」
パソナの働く女性向け講座「プレシャス・キャリア塾」で話し方講座の講師を務める晴香
葉子さんに、ビジネスの場面ごとにNGな口癖を挙げてもらった。
まず、商談での口癖でありがちなのが「えーと」「あのー」「そのー」と言ってから話を始め
ること。「頭の中がまとまっていない準備不足な状態なのかと相手は疑ってしまう」。
話の語尾に「と思います」「と聞いています」とつけるのも無責任な印象を与え、信頼され
る担当者にはなれないという。
一方、会議の場で嫌がられるのが「いや……」と言ってから発言する人。Aという意見を
述べた相手に対し「いや、Aですよね」という具合だ。「相手より自分の意見を際だたせよ
うという自己顕示欲が透けてみえ、他人は不快になる」
会議でどんな提案をするときにも「とりあえず」と言うのもNG。明るく仕事をするタイプに
多い口癖だが、論理的に物事を組み立てたい参加者からみれば、「とりあえずって何だ!」
と怒りがわく。 (>>2-3あたりに続く)
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