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環境省のレッドデータブックで絶滅の恐れが増大している種に指定され、「千葉市の鳥」
にもなっている渡り鳥のコアジサシの卵が、同市美浜区の営巣地から持ち出されていた
ことが分かった。取ったのは近くに住む男性(68)で、千葉西署の調べに「どんな味
か興味があった。おいしくなかった」と食べたことを認めた。冷蔵庫には卵19個が
ゆで卵になって入っていた。同署と県によると、卵が持ち出されたのは5月末。バケツ
に入れて取っていく男性を数人が目撃していた。同署が特定したところ、男性は中国
残留孤児で日本語がほとんど分からないことが判明した。通訳を介して話を聴くと、
男性は味に興味があって食べたことを認めた。同署は、冷蔵庫のゆで卵19個と合わ
せて計20個を取ったと判断。保護の対象だと説明すると男性は慌てて「知らなかった。
もう絶対にしません」と謝罪。周りの人からの注意も「何を言っているのか分からな
かった」と説明したという。営巣地は、同区の人工海浜「検見川の浜」の一角で、砂利
が敷き詰められた場所。コアジサシは地面で営巣するため、千葉市は親鳥が飛来する春
からヒナが巣立つ晩夏まで、一帯をロープで囲うなどして保護してきた。
同署によると、男性は鳥獣保護法違反の疑いもあったが、男性が中国でも野鳥の卵を
食べる習慣があった▽状況が理解できていなかった、などの理由で悪質性が低かった
と判断。厳重注意をするにとどめた。千葉市は「悪意がないことは分かったが、非常に
残念。2度と起きないように保護に協力を呼びかけたい」としている。
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