06/06/30 17:46:52 0
日本のたばこはまだ安い。さらに大きく、値段を上げてもいいのでは
ないか。
7月から、たばこの価格が値上げされる。今年度の税制改正で、
たばこ税が1本当たり約1円、引き上げられたためだ。
20本入りなら増税の影響は20円だが、マイルドセブンなど人気銘柄
は1箱30円の値上げが認可された。差額は、未成年者がたばこを自動
販売機で買えないように改良する費用などに充てられる。
日本たばこ産業の製品は、多くが1箱300円になる。しかし、それでも
欧米に比べると格段に安い。
各国の代表的な銘柄1箱の小売価格は、今年1月現在、イギリスが
1045円、米国(ニューヨーク市)が774円、フランスが630円、ドイツは
506円となっている。
欧米が高いのは、各国とも、たばこに超高率の税を課しているからだ。
イギリスは、価格のうち797円が税金だ。比較的安いドイツも税が390円
を占める。これに対して日本は、増税後でも、300円の銘柄でたばこ税
と消費税の合計が189円にしかならない。
増税をこれで終わらせず、ドイツ並みの1箱500円を目指してはどうか。
仮に、たばこの消費量が現状のままなら、国と地方を合わせて年間
2兆円以上もの増収となる。
一方で、禁煙運動団体のアンケートに喫煙者のほぼ半数が「1箱500円
まで上がれば禁煙する」と答えている。そうなった場合、税収は増えない
ものの、たばこが原因の肺気腫(きしゅ)や心筋梗塞(こうそく)などが減り、
医療費の節減につながる。いずれにせよ悪くない話だ。(中略)
歳出・歳入一体改革では、医療など社会保障費をどう抑制するか、
それでも伸びる分の財源をどう確保するか、という点が難問として
横たわっている。
たばこ税の大胆な引き上げは、医療費抑制の面からも、財源確保の面
からも、得るものが大きい。
ソース(読売新聞・社説) URLリンク(www.yomiuri.co.jp)