06/06/14 12:02:51 0
女性がゲームを理解していないのではなく、ゲームの方が女性を理解していないのだ。
サンフランシスコで開催された基調講演において、Sheri Graner Ray氏が述べた内容だ。
Ray氏はベテランの女性ゲーム開発者で、過去16年間にわたりSony Online Entertainmentや
Cartoon Networkでゲームデザインに携わってきた。
今回の講演の中で、同氏は米国のゲーム人口で女性の占める割合がなぜ10%にも満た
ないのか、その理由について考えを述べた。
ほとんどのビデオゲームは、女性にとってはろくでもないボーイフレンドのようなもので、
自らの男らしさにこだわるあまり、女性の性に対する意識を踏みにじろうとすることさえ
ある--Ray氏はそう主張する。
同氏は、ビデオゲームに出てくるヒロインは、みな巨乳で女性的特徴がひどく強調され、
裸同然の姿だと指摘する。
Ray氏によれば、ゲーム内のキャラクターは男女を問わず、若くて力強く、たくましくて精力
旺盛という、ヒーローに共通する性格付けがなされているのは確かだが、成人女性の肉体
的特徴を強調して描かれるのは女性キャラクターだけだという。例えば、赤くほてった唇を
半開きにした口、とろんとした目元(いわゆる「男を誘う目」)といったものだ。
また、女性キャラクターがきわどい衣装を身にまといセクシーなポーズを取らされている
のに対し、男性キャラクターではそういうことはない。
Ray氏は「感情を伴う体験の重要性を軽んじてはいけない」と言う。ビデオゲームは女性
に対し、キャラクターとより深く心を通わせる手段を提供する必要があるというわけだ。
結局のところ、女性ゲーマーの興味を持続させるには単なるアクション以上のものが
必要だとRay氏は述べ、あるセミナーで見かけた13歳の少女の話を例に挙げて説明した。
その少女は、ある人気の高いゲームで高得点を出したが、高いレベルのステージに進まず、
すぐに飽きてゲームをやめてしまったという。
Ray氏がその理由を尋ねると、少女はこう答えたという。「もう嫌っていうほどたたきのめし
てやったのに、どうしてもう一度同じことをやらなきゃいけないの?」
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