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★年収400万円未満世帯の住宅ローン利用増
・年収400万円未満の世帯の住宅ローン利用件数が増えていることが、住宅金融
公庫の調べでわかった。30代の団塊ジュニアや20代後半ら所得が比較的少ない
世帯で住宅取得意欲が高まっているためだ。近い将来地価や金利が上昇するとみて、
頭金が十分でないのにローン窓口に駆け込む例も少なくない。
住宅公庫が、民間金融機関との提携長期固定ローン「フラット35」を主に05年度に
利用した3万8011世帯について集計、分析した。
それによると、新築の注文住宅の世帯のうち、年収400万円未満の占める割合は
前年度比2.2ポイント増の16%。建売住宅では2.4ポイント増の6.7%、
マンションでは0.9ポイント増の8.1%だった。中古だと戸建て住宅では8.2
ポイント増の26.5%、マンションでは7.5ポイント増の26.9%だった。
ローン利用者全体では、団塊ジュニアら30代が約6割、20代が約1割を占める。
前年度からほぼ横ばいだったが、新築の注文住宅などでは20代の割合が増した。
また、ローンの対象になった住宅の価格の全国平均は注文住宅で2976万円、
新築マンションで3669万円。年収で割った「年収倍率」は5~6倍が水準とされるが、
年収400万円で単純に計算すると、注文住宅で7.4倍、マンションでは9.1倍となる。
年代別の統計はないが、年収400万円未満の世帯では郊外のマンションのほか、
「パワービルダー」と呼ばれる新興メーカーが得意にする戸建てなど割安な住宅が
人気だ。
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