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★“エイズの起源”カメルーンに、チンパンジーから感染
【ワシントン=増満浩志】世界的に流行しているエイズウイルス(HIV)は、アフリカの
カメルーン南東部に生息するチンパンジーから人間へ感染した可能性の高いことを、
欧米とカメルーンの研究チームが初めて突き止めた。
各地のチンパンジーが保有しているウイルスを比較して分かった。治療薬やワクチン
開発につながる成果と期待される。
米科学誌サイエンス電子版に25日、掲載される。
HIVの起源は、チンパンジーに感染するサル免疫不全ウイルス(SIV)といわれていた。
研究チームは、カメルーン国内の10か所でチンパンジーのふんを採取。5か所のふん
からSIVの遺伝子を検出した。分析の結果、遺伝子の構造(塩基配列)には地域差が
あり、同国南東部の2か所で検出されたSIVが、世界的に流行しているHIV(Mタイプ)と
酷似していた。
この2か所では、チンパンジーのSIV感染率が30%前後と推定された。研究者らは
「20世紀初め、この地域でチンパンジーから人間に感染したウイルスが、その後、世界
へ広がった」とみている。
武部豊・国立感染症研究所エイズ研究センター室長は「人で最も流行しているタイプの
HIVの起源が見つかったことは大きな意義がある」と話している。
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)