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まずはジョーク。《レストランで出てきたスープにハエが入っていたら?
イギリス人は皮肉を言って店を出る。中国人は問題なくハエを食べる。
ロシア人は酔っぱらっていて気づかない。アメリカ人は裁判沙汰(ざた)に。
日本人は周りを見回し自分の皿だけなのを確認し、そっとボーイを呼ぶ。
韓国人は日本人のせいだと叫び、日の丸を燃やす》
この話の日本人について早坂さんは「議論や対立は好まず、『どうか
穏便に』『その場を丸く収めよう』とするのが日本人の性質だ」と指摘する。
ジョークに興味を持ち始めたのは、ルーマニアに滞在中のこと。人々が
友人とジョークを交わすなど、日常に根付いていた。
「ジョークには各国民の日本人観が色濃く反映されています。東欧、
中東では日本に関する情報が少ないのでむしろイメージはいい。例えば
勤勉という特徴も、米国では働き過ぎということになったりする」
この本ではジョークを次のように分類する。ハイテク国家像▽お金持ち
の国▽勤勉な人々▽日本人的アイデンティティー▽神秘の国ニッポン
▽歴史・政治・外交▽世界で活躍する日本人アスリートたち▽新たなる
ニッポン像。
「ただジョークを集めて並べただけでなく、ジョークが生まれた背景、
土壌を考えてみたかった。外国の人が日本人をどうみているかわかり
新鮮ではないですか。ジョークを通じての日本人論を書きたかった」
「日本にも漫才や落語といった笑いの文化はありますが、日本語の
特性からだじゃれが多いですね」
日常生活に風刺の効いた上品なジョークは根付いているとは言い難い。
「ユダヤのことわざに『知的な者ほどよく笑う』というのがあります。笑いは
馬鹿にはできません」
いずれにせよ、冗談も言えないようになったら大変であることは間違い
ない。
ソース(産経新聞) URLリンク(www.sankei.co.jp)