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★後藤組不正登記のビル 権利移転20回、暴力団むらがる
・東京都渋谷区のビルの所有権登記を不正に変更したとして指定暴力団山口組系後藤組の
後藤忠政(本名・忠正)組長(63)ら10人が逮捕された事件で、舞台となったビルは、
稲川会系組長らによる所有会社の乗っ取り事件など過去に計20回以上の所有権移転を
繰り返していたことがわかった。
「都心の一等地にあり、転売で巨額の利益が見込めた。権利関係が複雑ないわく付きの
物件だからこそ、所有権を整理して荒稼ぎしようと、暴力団やいわゆる『事件屋』が群がった」
関係者の一人は、朝日新聞の取材にこう語った。
同ビルはJR新宿駅に近い商業地に立つ「真珠宮(しんじゅく)ビル」。
調べによると、ビルは資産家のオーナー一族が78年に建設。当初は親族会社や親類間で
所有権を共有していたが、95年に当時の社長が死亡してから一族の中で権利を巡る争いが
生じ、所有権の頻繁な移転が始まった。90年代後半からは一族の争いに付け込んだ複数の
暴力団による不法占拠も繰り返されたという。
今年3月5日夜に港区の路上で刺殺された野崎和興さん(58)は90年代中ごろに一部の
親族と親しくなり、ビルの運営や所有権のとりまとめなどに関与し始めたとされる。
当初、所有権は10分の1単位で一族や親族会社が共有。主に親族内での移転が続いた後
10分の6を所有していた親族会社が02年に稲川会系組長らに乗っ取られた。
組長らは約3カ月後に、手にした所有分を今回逮捕されたメンバーの一人が支配する不動産
会社に売却。オーナー一族らが所有していた10分の4も04年3~4月にこの不動産会社が
買い取った。
菱和社は同年6月にビル・土地を計約16億円で購入。翌05年2月28日、この売買契約は
解除され所有権が不動産会社にいったん戻ったうえで、同日中に後藤組フロント会社へ移った。
組対4課は、約10人が逮捕された乗っ取り事件による不正な売買が継続された状態で
あることを知りながら、移転手続きをした行為を不正登記と判断しており、この間の手続きを
後藤組長が主導したとみている。(抜粋)
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