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NECのブランド製品だけにとどまらず、NECという会社組織を丸ごと偽造していた集団が
このほど発覚し、業界関係者を仰天させている。同集団は「NEC」として活動し、中国本土、
台湾、香港などで50カ所以上の製品工場ネットワークを築き上げていたようだ。
1日付米紙ニューヨーク・タイムズや蘋果日報によると、NECは2004年半ばころ、同社製を
装った偽物キーボードやCDなどが北京や香港の小売店で販売されているとの情報を入手。
依頼した調査会社インターナショナル・リスク(IR)が長期にわたり調査し、中国と台湾の
18カ所の工場や倉庫を突き止めた結果、偽造は同社製品だけでなく会社組織そのものに
及んでいたことがこのほど判明したという。ただしこの偽造集団の身元などについては
法的問題も絡むため、明らかにされていない。
各報道によると、偽造集団は中国本土、台湾、香港で50カ所以上の製品工場ネットワークを
構築し、家庭用オーディオ機器やビデオ、DVDプレーヤー、MP3まで複数のNEC製品を
偽造していた。また製造や販売だけでなく、調達業務などまで組織的に「NEC」として活動。
製品は比較的「良質」だったが製品保証はしなかったため、正規のNEC側が偽物商品に
ついての苦情まで受けていたという。
また偽造集団の従業員はNECの名刺も持ち歩き、外部リサーチを依頼したり、独自の
製品開発なども行っていたほか、生産・供給契約の調印までNEC名義で行っていた。
工場側には、NEC製品を生産する「ライセンス料」まで徴収し、公的文書も偽造して輸出。
トータルで約50種類の製品が偽造されたとみられる。製品は中華圏のほか、東南アジア、
北アフリカ、中東、欧州などに輸出されていた。
正規製品と並んで販売されるケースもあったという。一部報道では、台湾や日本の
一部企業がこうした偽造ネットワークに関与していたとの見方も出ている。NEC側は、
偽造製品による被害額を推計するのは困難としているものの、偽造集団が膨大な利益を
上げたのは間違いないとみているようだ。(以下略)
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