06/02/06 23:06:56 WgMOQDa20
シティバンク無法金融 米大手銀行が日本で犯した罪(2004年10月04日号)
「こんな複雑な金融商品が年寄りに分かるはずがない」
シティバンク丸の内支店に入った金融庁の検査官は、預金者リストを見て唖然とした。
60代、70代の高額預金者の名前が並び、数千万から億単位の
資金が「プレミアムデポジット」などのデリバティブ(金融派生商品)につぎ込まれ
ていた。
満期時の為替を予測させてカネを預かる商品だ。予想通りなら利回りが大きい半面、
外れればたちまち元本が消えてしまう。素人が手を出せば大やけどしかねない商品だが、
勧誘パンフレットは高利回りばかりを強調し、リスクにほとんど触れていない。
「投機的な商品を預金型にして、元本が保証されているように顧客に思わせ、売り
さばいていた」
金融庁幹部はそう指摘する。顧客を誤解させるセールスを組織的に展開していたと
いうのだ。顧客が解約を求めると、高い解約金を取っていた。
さらに、検査官はある「匿名口座」を見つけた。スイスの銀行から数百億円のドル
資金が振り込まれており、この口座から世界各地に送金され、運用されていたようだ。
所有者を割り出すと、有名な企業経営者の家族だった。この経営者は一代で上場企業
を起こした経済人という。
シティバンクの責任者は「大事なお客様なので、匿名口座の依頼を断れなかった」
と説明したというが、銀行側も違法なサービスで資金を取り込もうと積極的な営業を
した、と金融庁は見る。
銀行法は本人確認を義務付け、同一人物が複数の番号を持つことはできない仕組みに
なっている。シティでも顧客ごとに管理番号をつけ、名寄せする決まりになっている。
上得意のお客に別番号をつけて匿名口座を開くなど、一担当者の判断だけではできない、
と考えるのが金融界の常識だ。
数々の不正が見つかったプライベートバンキング部門は、預金残高が3億円以上の
顧客が相手。お客の希望に合わせ、担当者が様々な金融サービスを提供する。
引用 URLリンク(www.asahi.com)