06/01/11 22:36:55 q4tPudjC0
深夜のコンビニの前を通ると、ゴミ箱から食べ残しの弁当がはみ出しているのが目に
つきます。それを引きずり出し、他人が食いかけた肉や飯を素手で口に運んだとき、
私はまだ、人間としての尊厳を保っていることができるでしょうか?
たまたま街でホームレスの姿を見かけても、ほとんどの人は眉を顰めるだけです。
そこに思い通りにいかない自らの人生を映して、同情を寄せる人もいるかもしれません。
ときどきは、それが自分の明日の姿かも知れないと想像してみることだってあるでしょう。
だが、そんな漠然とした不安について述べているのではありません。
あなたは、ホームレスとなって、残飯を漁って生きていく現実をこの目で確認しなければ
いられない、そんな衝動に駆られたことがあるでしょうか?
新宿中央公園に足を向ければ、そこには私の同類がいます。もちろん、言葉を
交わすこともなければ、心が触れ合うこともありません。互いに黙って目を伏せるだけです。
パークハイアットの贅を尽くしたレストランの席に座ると、私は、この暗い公園に目を向け
ずにはいられません。なぜならそこには、薄汚れたダンボールに住み、残飯を漁る私が
いるからです。
あなたには、この恐怖の肌触りがわかるでしょうか?
もしそうなら、あなたもまた、リスクを負って生きるとことの意味を知っているはずです。