05/12/19 20:51:48 Gcz13rTZ0
<総研>資材を自ら海外調達 施工業者に押し付け
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
タイル、家具、ユニットバス―。全国各地の地主たちに開業を持ちかけ、
経営指導先のゼネコンに施工を請け負わせる仕組みで、238棟のビジネスホ
テルを建設してきた「総合経営研究所(総研)」=東京都千代田区、内河健社
長(71)。経営コンサルタントといいながら、自社製の建築資材を、施工時
には購入するよう義務付けていた。経営指導先からも徹底して利益を得る手法
に、かつては“優等生”とされた木村建設(熊本県八代市)も離れていった。
関係者によると、内河社長は自ら毎年、タイや中国、台湾に出かけ、さまざ
まな建材を選び出し、関連企業の「エス・ジー通商」などを通して経営指導先
のゼネコンに販売。大手運輸会社の年間取扱高で、総研グループが1位になっ
たこともあるという。
これを裏付けるように、総研のホテル建築仕様書には、床材や壁材、カーペ
ット、ユニットバスや家具などあらゆる建材や備品を「SG(総研グループ)
製とする」と規定されていた。「どのホテルを誰に建設させるかは、内河社長
のツルの一声で決まる」といい、ゼネコンは施工を受注する条件として、これ
らの建材を使わざるを得ない仕組みになっている。
九州地方に自社で施工した物件を運営しているゼネコンは、総研にコンサル
料として約4000万円を支払い、SG製のユニットバスを導入させられたと
いう。同社幹部は「配管の穴が小さくて目詰まりし、においや逆流でお客さん
の苦情が絶えなかった。このため現在、全部を国産品に取り換える作業をして
います」とこぼす。別のゼネコン関係者は「総研からは『単価が安いから』と
説得されるが、輸送費や倉庫代がかさんで結局は高くつく」と話している。
一方、木村建設と総研は互いに「2年ほど前からは付き合いがない」として
いる。かつて指導を受けていた業者の1人は「木村建設は内河社長の秘蔵っ子
だっただけに、使い物にならないようなタイルなどの建材もたくさん押し付け
られていた」と話した。
【門田陽介、吉永磨美】