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「まるで治安維持法」「怖くて鳥取行けぬ」
県人権救済条例を巡り、「こんな条例がある鳥取には怖くて観光に行けない」など
と批判や中傷の書き込みが計約400件と殺到したため、県観光課が社団法人・県観
光連盟のホームページ(HP)の掲示板を先月末で閉鎖していたことが、5日までに
分かった。条例に関する議論の余波を受けた形で、関係者は「観光に関する情報交換
の場、という本来の目的が果たせなくなった。残念だが、やむを得ない」としてお
り、再開する予定もないという。
掲示板は「旅のコンシェルジェ」。2002年に立ち上げ、「鳥取砂丘」や「大
山」、「旬情報」などテーマ別の観光情報を利用者に自由に書き込んでもらう情報交
換の場として観光客らに活用されてきた。
しかし、今年10月12日に県議会で条例が可決された後、「鳥取とはかかわりを
持ちたくない」「まるで治安維持法だ」などと条例を批判したり、関係者を中傷した
りする書き込みが連日のように相次いで寄せられた。
ホームページを管理する同課は当初、「実際の被害は出ていない」などとして、書
き込みは削除せず、掲示板をそのまま続ける方向で検討していたが、今度は一般市民
や観光業者らから「なぜいつまでもあんな書き込みを許しておくのか」「消した方が
いい」などとする書き込みや電話が寄せられ始めた。
最終的に「これ以上続けても、今の状況では本来の目的が果たせない。条例につい
ての問い合わせは、人権局など担当課にしてほしい」などとして、ホームページの更
新時期に合わせて閉鎖した。今のところ、書き込みによるイメージダウンなど、県内
観光への影響はないとしている。
同課では「条例に批判的な意見や書き込みをすることがだめだというつもりはない
が、観光のためという本来の趣旨からあまりにも逸脱している。観光情報の問い合わ
せなどはメールや電話でも受け付けており、閉鎖による観光客への影響はないはず。
掲示板の再開は考えていない」としている。
(2005年12月6日 読売新聞)
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