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☆寄付金の一部「はな」に届かず関係者困惑/相模原☆
薬殺の危機にあったツキノワグマ「はな」を救うために集まった寄付金の一部約八十万円が、
和歌山県の新天地で暮らす「はな」の元に届いていないことが、五日までに分かった。募金が
寄せられた口座を持つ県内の動物愛護団体が、「輸送費以外は会の活動に使う」と主張して
いるためだ。実際に募金活動などを行ったボランティアと現在の飼い主は「餌代など飼育費に
充てるはずでは」と困惑している。
相模原市内の男性に育てられてきた「はな」は、男性の経済的事情で手放されることが決定。
クマの保護に取り組む和歌山県の日本熊森協会のあっせんで、同県内の新しい飼い主に引き
取られることになった。しかし、輸送費を工面できず「送れない場合は殺さなければならない」
状況になり、見かねた男性の地元の友人らがボランティアで募金活動に奔走した。約百二十万円
が集まり、ことし八月末、約四十万円の輸送費で送り届けられた。
残った寄付金約八十万円について、地元ボランティアや熊森協会、新し飼い主らは、飼育費に
充てられるものと理解していた。ところが、愛護団体は「募金は当会が搬送を請け負うために独自
に集めた。残った分は会の活動に使いたい」と主張、飼い主に送っていない。
地元ボランティアは「急な募金で専用口座を用意できず、愛護団体の口座を一時的に借りた
だけなのに」と戸惑いを隠せない。「はな」はいま、和歌山で元気に暮らすが、餌代は月数万円。
飼い主も「寄付金を期待していたので残念だ」と肩を落とす。
犬や猫の里親捜しなどを行っているという愛護団体は、残った寄付金の取り扱いについて意見
を求めるはがきを寄付者に送ったという。「返してほしい場合は十月末まで返金に応じる」と話す。
ボランティアの一人は「寄付金は当然、はなに使われるべきだ。このような行為で野生動物保護
を支援しようと思う人が減っていくのでは」と心配している。
神奈川新聞
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