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鹿児島大学(鹿児島市)は24日、人間への臓器移植を目的に、
拒絶反応を抑えるよう遺伝子操作したミニブタを、クローン技術で誕生させたと発表した。
ミニブタは臓器のサイズが人間に近いクラウン系。移植に適しているとされる純粋種で、
臓器不足の解消につながると期待される。
同大によると、クラウン系のクローンミニブタ誕生は国内初という。
クローンミニブタの生産に成功したのは、同大農学部の吉田光敏教授=家畜繁殖学=らのグループ。
10月31日午前、同学部入来牧場(薩摩川内市)で帝王切開によって雄1頭を誕生させ、
「ソニン」と名付けた。現在、体重は約1.1キロで、出生時の約2倍に成長している。
動物の臓器を人間に使用する「異種移植」の実用化には、拒絶反応を抑える技術が必要とされる。
吉田教授らは拒絶反応を最も強く起こす遺伝子を除いたミニブタの体細胞核を、
食用豚の卵子に移植してクローン胚(はい)を作成。超音波で細胞を活性化させた後、
別の食用豚の卵管に戻し、成育させた。
ミニブタは生後8カ月で人間並みの体重60-80キロの成豚に成長する。
中でもクラウン系は交雑種と違って遺伝的なばらつきがなく、心臓や肝臓、腎臓など多くの臓器が
人間への移植に適しているという。
ミニブタが量産化されれば、大幅なコスト削減が期待される。
しかし現段階では成功率が1-2%と低いほか、拒絶反応を起こす遺伝子がほかにもあるという。
吉田教授は「拒絶反応や微生物汚染のないミニブタを3年以内に作りたい」と話した。
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南日本新聞
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