04/11/30 08:07:24 rGuPhe4K
ロシアにとって、ウクライナの戦略的な価値はいくつかに絞られる。
まず、Ⅰ.欧州向けパイプラインの通過する国としての価値。
ロシアが欧州に輸出するガスの8-9割はウクライナを経由している。
ロシア抜きで、中央アジアから石油を運べるオデッサ-ブロディ間も
含めて、パイプラインは、親ロ派の多いオデッサを必ず通る。
次に、Ⅱ.重工業国としての価値。ウクライナの輸出の3割以上は鉄鋼。
重工業は東部が中心。
最後は、Ⅲ.黒海のシーパワーとしての価値。東部のクリミア半島の
セヴァストーポリは、黒海艦隊の母港。クリミア自治共和国は、
人口の65%をロシア系が占めている。
つまり、ロシアとしては、ウクライナの東部にさえ影響力を保てれば、
政治的には勝利と言える。東部の州が次々と自治を宣言してる裏には、
プーチン政権の意向があるのかもしれない。