04/11/23 18:20:16
ニュージーランド北島北部ワンガレイ近くの海岸で今年10月末、海水浴中の人間を
イルカの群れがぐるりと囲み、サメから守ってくれるという出来事があった。
ニュージーランド通信(NZPA)が23日、伝えた。
イルカに助けられたのは、ライフセーバーのボブ・ハウズさんと娘のニッキーさんら、計4人。
海岸から約100メートルの場所で泳いでいたところ、「イルカの群れが、4人を1カ所に
集めるように私たちを囲み、周りをぐるぐる泳ぎ始めた」とハウズさんは話している。
ハウズさんは、イルカの群れから離れようとしたが、2頭の大きなイルカがハウズさんを
群れの中に押し戻した。
そのとき、ハウズさんは体長約3メートルの大きなホオジロザメが自分たちへ向かってくるのに
気づいたという。
「思わずのけぞった。サメとの距離はたった2メートルほど。水はすごく澄んでいて、
サメの姿がはっきり見えた。自分の鼻がよく見えるとおなじくらい、間近にはっきり見えたんだ」
とハウズさんはその時の様子を語った。
「イルカたちは、私たちを守ろうとして、周りを囲んでくれたんだ」
4人はそれから約40分間、イルカに囲まれたまま水中で過ごした後、
無事に岸まで泳いで戻ったという。
環境保護団体によると、イルカは自分や子供を守るためにはサメを攻撃することもある。
今回のケースも、ハウスさんたちをサメから守るためにイルカがとった集団行動のひとつとして、
解釈できるという。
2004.11.23 Web posted at: 17:20 JST - CNN/REUTERS
URLリンク(www.cnn.co.jp)