04/10/18 01:11:14
★モンゴル:蝿蛆(ようそ)症の発生
・2004年9月に首都ウランバートル郊外にて日本人がハエから一瞬のうちに目に
ウジを産み付けられるという事例が発生しました。幸い迅速な対応で大事には
至りませんでした。こうした事例が多数報告されているわけではなく、地域を
特定することも容易ではありませんが、郊外に出かける際にはたかがハエと
看過することなく、注意されることが必要です。
蝿蛆症とは、ハエの幼虫がヒトの体内に寄生して起こる病気です。モンゴル
医科大学の生物学教授Dr.Gurbadamによると、上記のハエは学名Wohlfahrtia
magnificaというもので、主に家畜に寄生しますがヒトに寄生することもある
そうです。この場合、眼球、耳孔に一回あたり120~150個のウジを噴射する
形で産卵※します。ウジの大きさは約1.5mm程度です。
未治療の場合、失明に至った事例の報告もあります。
※:このハエは卵胎生なので産卵時には卵ではなく幼虫=ウジを産みます。
ハエが寄ってきた場合は手で払うようにして下さい(ハエがぶつかったときには
産卵されてしまっていることが多いです)。サングラスの類を装着するのも
効果的です。
治療法はウジを摘出するのみで、薬はありません。万が一ハエに産卵された
ときは、すぐに水で洗浄して下さい。こすったりするとウジが入り込んでしまう
ことがあります。洗浄後、速やかに医療機関で受診して下さい。
URLリンク(www.forth.go.jp)
※外務省/海外での感染症情報