06/12/08 16:47:44
地上波だけで毎週80本近く放映されているテレビアニメーション。その多くが、数カ月後に
DVD化されて店頭に並ぶ。しかし、あまりの種類の多さに、アニメファンですらどの作品を
購入すべきか悩む。アニメ制作会社やソフト会社では、DVDを手に取ってもらおうと、
あの手、この手でファンをつかもうと知恵を絞っている。
アニメ関連のDVDソフト業界トップのバンダイビジュアルは11月29日、東京・汐留の本社
会議室で、一風変わった記者発表を行った。「『ギャラクシーエンジェるーん』中間報告会」と
銘打たれた発表会は、10月からテレビ放映が始まったアニメ「ギャラクシーエンジェるーん」の
近況を紹介するもの。シリーズ放映中にこうした“中間報告会”が行われたケースは、半年、
1年と続く作品でもほとんどない。秋から始まり3カ月で終了する作品では異例中の異例だ。
「注目を集めるためには何でもやる」と話すのは、「ギャラクシーエンジェル」シリーズを
企画したブロッコリーの木谷高明会長。
「1週間に70本のアニメが放映されているのが今の状況。その中で目立つには、
他がやらないことをやらなければ」
10月の主題歌CD発売時には、登場している主要キャラクターを演じる5人の声優を起用した、
5種類のポスターを作り配布した。
中間報告会の開催も話題づくりのひとつ。最終回に向けて制作も大詰めの中、監督と
主演の声優も同席しての会見を開くことで、作品にかける強い意気込みを示した。
年内で放送は終了するが、来年1月26日からはDVDのリリースがスタートする。
露出を増やすことでユーザーの関心を高める戦略だ。
DVDも特典が満載。25分の本編に声優が出演したイベントの映像を65分付け、さらに
新曲3曲を収録したCDや、コンサートの応募券などを封入した初回限定ボックスを用意する。
アニメの放映自体は、過去に放映された「ギャラクシーエンジェル」シリーズの好評も
手伝って、午前2時の深夜スタートにもかかわらず、2%程度の視聴率を確保。
さらに認知度の向上を図ることで、DVDの販売に弾みをつけたいところ。
FujiSankei Business i.
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