06/12/04 21:15:14
小惑星着陸に成功し、世界初の岩石の回収を目指している日本の探査機「はやぶさ」の後継機
開発計画が4日、宇宙開発委員会部会で明らかにされた。4年後の2010年に打ち上げ、
15年の帰還を目指す。小惑星探査は宇宙開発の中でも日本がリードする数少ない分野だが、
米航空宇宙局(NASA)も10月末に同様の探査構想を公表しており、日米間での競争が加速しそうだ。
はやぶさは昨年秋、地球から約3億キロ離れた小惑星「イトカワ」に到達し、2度の着陸を成功させた。
機器にトラブルが発生したものの、10年6月の地球帰還を目指し、イトカワ上空で調整を続けている。
後継機はやぶさ2の目的地は、小惑星「1999JU3」。
イトカワと同じく地球と火星の間にあるが、組成がより原始的で、探査を通じて太陽系形成の解明に
つながるとみられる。10年11月20日に打ち上げ、13年5月27日に小惑星到着、15年12月に
帰還する計画で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は来年度予算に約5億円を要求する方針。
一方、NASAも10月30日、同じタイプの小惑星からの岩石回収を目指す「オシリス計画」を公表した。
11年秋の打ち上げ、13年到着、17年の地球帰還を目指す。予算は日本の4倍程度の約500億円に上る。
計画通り進めば、米に抜かれることはないが、予定通り予算が認められるかは微妙。
はやぶさプロジェクトリーダーの川口淳一郎・JAXA教授は「来年度に着手できれば、米を
はやぶさ2プロジェクトへ参加させることも可能」と話す。【下桐実雅子、永山悦子】
毎日新聞
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画像:はやぶさ2の予定航路
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