06/11/19 01:39:53
先輩探査機はどこだ―。米航空宇宙局(NASA)は17日、今月初めに地球との
交信を絶った火星探査機マーズ・グローバル・サーベイヤーの行方を突き止めるた
め、火星上空で最新鋭探査機による捜索を実施した。AP通信が伝えた。超高解像
度カメラで「先輩」が現れそうな場所を撮影し、機体が写っていないかどうか、画像の
解析を進めている。
マーズ・グローバル・サーベイヤーは96年11月7日に打ち上げられた。火星を現
在周回中の米欧の4探査機の最古参で、これまでに約24万枚の画像を撮影。火星
表面に水が流れていた跡を見つけたり、磁場の観測から地殻変動があった証拠をと
らえたりするなど、多くの成果を上げてきた。
当初の観測計画は火星の約1年間(地球の約2年間)だったが、大きなトラブルも
なく、観測計画を延長してきた。
ところが、NASAの発表では、打ち上げ10周年を目前にした今月3、4日、2日間
続けて地球との交信が途絶した。5日にいったん微弱な電波を地球に送ってきたも
のの、以後は交信が絶えて行方不明になった。
このため、最新鋭の探査機マーズ・リコネッサンスを捜索に使うことにした。昨年8
月に打ち上げられ、今年9月に観測用の低軌道に入ったばかり。搭載カメラは、過去
の探査機の約6倍もの解像度をもつ。
AP通信によると、画像の解析結果が出るのは週明けになる見通しだ。
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