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首相靖国参拝:公明党、連立離脱を16日にも表明へ
小泉首相が15日の終戦の日に靖国神社を参拝したことを受け、公明党は、
連立政権からの離脱を16日にも表明することになった。同党首脳が15日夜、
明らかにした。
公明党は、15日の首相靖国参拝について、「自粛すべきと申し上げてきた。
象徴的な日だけに誠に遺憾」(神崎武法代表)、「今日の参拝は非常に残念。
外交は結果論ですよ、何を言おうが。その観点から大局観に立って判断を
してほしかった」(北側一雄国土交通相)などと一斉に批判。党内の厳しい反応
を背景に、一気に連立離脱に傾いた格好だ。
99年10月の第二次小渕改造内閣から始まった、自民党と公明党との連立
政権は、発足から8年目を前に重大な局面を迎えることになった。
ただ、次期政権での入閣が有力視されている冬柴幹事長は連立離脱に慎
重な姿勢で、実際に連立からの離脱に踏み切るかには、流動的な部分もある。
また、連立離脱の時期は、「即時離脱から(小泉首相が退陣する)9月下旬
まで党内でも意見が分かれている」(公明党首脳)状況で、今後、党内で意見
集約を進めることにしている。
しかし、連立離脱そのものは党内でほぼ意見が一致しており、「離脱の時期は
ともかく、『安倍政権』は自民党単独政権となる。(10月の)衆院補選や来年の
参院選での選挙協力も白紙に戻る」(同)可能性が強い。
公明党が連立から離脱すると、自民党は、衆議院では292議席(自民党を離
党中の議長を含む、15日現在)を占めているため、過半数の241議席を大きく
上回っているが、参議院では112議席(同)で過半数の122議席を下回ってお
り、次期政権は、不安定な政局運営を迫られることになる。
毎日新聞 2006年8月15日 21時17分(最終更新21時22分)
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