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英東部サフォーク州イプスウィッチの売春婦5人が殺害された事件は、捜査当局が21日、
5人に対する殺人罪で近くの運転手、スティーブン・ライト容疑者(48)を起訴したことで、
全容解明に向けて大きく前進した。
英国メディアは、19世紀末に起きた未解決の「切り裂きジャック事件」の再来と騒ぎ立てた
が、捜査当局が科学捜査を駆使し、容疑者を特定した。
一方、事件は、路上売春が横行する英国の危険なヤミ社会の実態も映し出した。
◆単独犯?◆
5人は19~29歳で、今月2日~12日に相次いで全裸で発見された。起訴されたライト被告
は、フォークリフトの運転手として波止場で勤務し、まじめな仕事ぶりで知られた。
2度の離婚歴があり、1990年代から買春を行っていたという。
動機や犯行の手口などは不明だ。
一方、18日に殺人容疑で逮捕されたスーパーマーケット店員(37)は釈放された。
証拠不十分と見られる。
英大衆紙は逮捕当時、「(店員が)5人とハウスパーティー」などと大々的に報道しており、
ゴールドスミス法務長官は21日、一連の過熱報道が刑事訴追の手続きに悪影響を与える
との懸念を表明した。
◆決め手◆
今回の事件と比較される「切り裂きジャック事件」は1888年にロンドンで発生。売春婦5人
がのどを切られ、臓器をえぐり取られる形で殺害されるという犯罪史に残る事件だった。
ただ、当時の捜査は指紋や血液採取技術が未発達で、目撃者の証言や遺体の分析などに
頼っていた。
しかし、今回、捜査当局は、現場で採取された毛髪や体液を、犯罪者ら約350万人分の
DNA情報などが蓄積されたデータベースと照合。
ライト被告の前科などは明らかではないが、DNA情報が逮捕の決め手になった可能性がある。
捜査当局ではまた、5人が客を取った現場周辺に設置された複数の監視カメラに記録された
1万時間分の画像を分析したという。
検察当局のマイケル・クリンプ氏は21日の会見で、今回の起訴には「十分な証拠がある」
と自信を示した。
ニュースソース
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)