06/12/21 17:44:21
光州市を中心に全羅南道地域は古くから陶磁器作りが盛んだ。
市内に窯を構える陶芸家、チョ(曹の上部の縦棒が1本)基正(チョ・ギジョン)さん(69)は、
落ち着いた色合いと曲線美で知られる高麗青磁の再現に心血を注いできた。
焼き物に出会ったのは偶然だ。
「自分たちの故郷を学ぼう」。大学卒業の間際、全羅道を歩き回ったチョさんの目に飛び込んだのは無数の窯跡。
一帯は世界に誇る高麗青磁の主産地だった。
だが当時の技法の詳細は不明なまま。秀吉の朝鮮侵略で多くの陶工が連れ去られたことが響いたともいわれた。
陶芸の道を志し、各地の窯跡を歩いて出土品を学術的に分析する一方、
自ら土をこね、高麗青磁の再現を目指した。
苦労の末、往時に近い味を出せるようになり、86年、市の無形文化財になった。
「韓国の陶磁器は一人でつくるのではない。土をこね、窯の火を管理し、様々な力が合わさって一つになる」。
いにしえの青磁作りを思い浮かべるように、話した。
ソース 朝日新聞
URLリンク(www.asahi.com)